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銀行の仕事内容/投資家目線【元銀行員投資家】

2022年2月7日

弟君
銀行の仕事ってどんな感じなのか知りたい。

・・・銀行の仕事って、外から見ると「いまいちよくわからない」という感じがする。ただ銀行員を経験してさらに今一歩引いて見れる立場のわたしとして「銀行の仕事」を理解することは、あなたの今のビジネスにも役立つ要素があると考えている。銀行員になりたい方も、投資家になりたい方も、そうではない方もぜひザクザク読んでほしい。

この記事はこうまとめる。

・そもそも銀行って何をやってるの

・銀行の三大業務とは

・シンプルに整理する/投資家目線

わたしは元銀行員のサラリーマン投資家。

転職を経験したり、ルーティンを磨いたり、いよいよお金の勉強を始めたりしている。

銀行員時代は、法人融資担当で毎日企業の決算書とにらめっこをしていた。

「お金」や「投資」について調べてみるうちにその知識が「銀行員時代の経験」とマッチしてきた感じがする。

これを機に「銀行の仕事内容」を投資家目線でまとめてみる。

細かい業務の内容というよりは「マス」の話になる。

この記事が、あなたの今後のビジネスの参考となれば、これ以上のことはない。

銀行の仕事内容/投資家目線【元銀行員投資家】

本記事の内容

◎そもそも銀行って何をやってるの

◎銀行の三大業務とは

◎シンプルに整理する/投資家目線

◎まとめ

そもそも銀行って何をやってるの

「そもそも銀行って何をやってるの」

これが、なかなかわかりづらい。

・なんかお金に関わること全般らしい。

・ATMをつかうことはあるよなぁ。

・窓口で何か手続きをすることは最近なくなったなぁ。

・たまたま用事があったろき投資信託の話をきいたなぁ。

・家や車を買う時にお金を貸してくれるよなぁ。

・時々会社に銀行員が来ているなぁ。

なんて感じだと思う。

どれも正しい。

ただ、もう少しだけ「解像度」を上げたい。

ここではまず「銀行の三大業務」を超簡単に説明する。

豆知識程度に知っておいて損はない。

銀行の三大業務とは

・預金

・為替(かわせ)

・融資

では解説していく。

銀行の三大業務とは

銀行の三大業務を簡単に解説する。

いわゆる「銀行の本業」と言われる部分。

銀行として「儲けを出す部分」でありながら「社会インフラ的役割」を求められる部分でもある。

昨今の流れとして、いわゆる「金融商品等の販売手数料」も銀行の収益の柱になってはいるものの、いずれにしてもここで紹介する三大業務が「銀行の本業」

まずはここを簡単に整理する。

預金

銀行のユーザーからお金を預かる業務。
普通預金や定期預金、当座預金等々の口座管理が主な仕事。

ユーザーは窓口やATMでお金を預けたり、引き出したりする。

最近では、口座開設から利用までWEB完結するようなサービスも増えている。

基本的には、銀行としてはユーザーに対して「預金利息」を支払う(銀行がユーザーから借り入れをする)

ただ今は「預金利息は、ほぼつかない」に等しい時代。

(昔は銀行に預けるだけで「利子が利子を呼ぶ」といわれる時代もあったそうな、、、)

ちなみに「貯金(ちょきん)」という言葉は、ゆうちょ銀行(郵便局)などの国の「郵便貯金」がルーツの金融機関で使われる。まぁ普段は「預金」でも「貯金」でもあまり意識せず使っても問題なし。

銀行内部ではもちろん「手管理」してるわけはなく、ほぼすべてシステム化され管理される。

(ただ、預金や口座関連でシステム障害トラブルがでると、よく大ニュースになったりする)

為替(かわせ)

口座を持っているユーザーの依頼に合わせ振り込みや送金を行う業務。
「公共料金の口座振替」が代表例。

最近では「現金」のやり取りしないで決済が完了するのがほとんど。

(現金を使う機会って、かなり減ってきましたよねぇ)

銀行としては振り込みや送金の対価としてユーザーから「手数料」をもらう。

他に例えば「外国為替部門」で通貨の売買差益で稼ぐといったケースもある。

資金量が潤沢な銀行であれば、得られる利益の額も大きくなる期待ができる。

いわゆるディーラーとよばれるなプロ集団を抱える銀行もある。

融資

預金で預かった資金を、企業や個人に貸し付ける業務。

企業向けにの開業資金や運転資金、個人向けにの家や車の購入資金の融資が代表例。

銀行としては貸し付けの対価としてユーザーから「融資の利息」を受け取る。

もちろん「貸し出しの元本」も回収する。

これが銀行の生業(なりわい)の根幹。

つまり、銀行のビジネスモデルをシンプルに表現するなら

『「預金」で集めた資金を「融資」に回し、そこで収益を上げる』

ということになる。

もちろん融資したのならば「貸し出しの元本」が帰って来ないと話にならない。

例えば、

100万円を貸し出しして3万円(3%の貸し出し利率)の利息をもらう約束で、融資をしたとする。

期限に、この100万円が返って来なければ、話にならない。

だから融資する際には、銀行では貸し出し先の「審査」をする。

ようは「どれだけ信用出来るか」という話。

企業であれば、これまでの実績そして将来性等々。

個人であれば、年収等々。

こういったことを踏まえて、総合的に判断をする。

銀行内部ではこういったノウハウや知識を蓄積し、教育する制度があったりする。

またデータ分析や統計から、システム化を勧め融資の判断の自動化が進んでいたりする。

ユーザーとしては「審査が通ってお金が借りれるのか」「金利はどれくらいか」が気になるところ。

以上が「銀行の三大業務」の解説。

少し「銀行」の「解像度」が上がったのではないだろうか。

シンプルに整理する/投資家目線

ここまで「銀行の三大業務」をザクッと理解した。

最後にこれまでの内容を踏まえ、投資家目線でシンプルに整理してみる。

銀行がやっていることは至ってシンプル。

先程登場したここがポイント。

 >『「預金」で集めた資金を「融資」に回し、そこで収益を上げる』

ここでビジネスと投資に共通する基本を確認する。

ビジネスと投資に共通する基本は

・調達

・運用

・保全

(調達、運用、保全に関してはこちらの記事で解説をしてるのでぜひどうぞ。)

銀行に当てはめると

・調達・・・「預金」をあつめる

・運用・・・「融資」して利息の収益を上げる

・保全・・・「預金」の管理を行う/「融資」した資金を間違いなく回収する

このように調達、運用、保全をより直感的な方法で実践しているのが銀行だ。

投資家目線で整理すると、

融資先となる「企業」や「個人」が「投資先」といえる。

その先に投資することが本当に利益となるのか(損することはないか)ということで、判断する。

ある意味「銀行の融資担当」と「企業の株式を買う投資家」は同じ目線を持っているとも言える。

だからビジネスや投資をしていく上で、銀行がやっている業務を理解することはプラスなる。

「貸し出し先(投資先)をどのように選定するか」という「目利き」とも言える能力は、ビジネスでも投資でも重要かつ不可欠だからだ。

少しむずかしい言葉だと「与信判断」という言葉が使われたりする。

とりあえず「このビジネスや投資先は、投資する価値があるのか」という視点を持ちながら仕事をしてみるだけでも、見え方が変わってくる。

銀行がやっていることを参考に、あなたなりにいろいろ分析してみてほしい。

まとめ

銀行の仕事内容/投資家目線【元銀行員投資家】

◎そもそも銀行って何をやってるの

・「銀行の三大業務」で「解像度」を上げる。

◎銀行の三大業務とは

・預金

・為替(かわせ)

・融資

◎シンプルに整理する/投資家目線

・「このビジネスや投資先は、投資する価値があるのか」を「銀行」がやっていることを参考に、分析してみる。

銀行員時代の経験と、投資を始めた今、これらが上手くつながってきた感覚がある。

今後もこのような視点から記事を書いていく。

あなたのビジネスや投資の参考になれば嬉しい。

ピース。

ではまた。

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