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「与える」しあわせ【おすすめ絵本:大きな木】

2022年2月20日

弟君
おすすめの絵本を教えてほしい。特に「おとなにもささる本」が気になっている。

・・・もちろんある。それも、このブログ記事にたどりつくようなあなたには、まさにピッタリの絵本。テーマはズバリ「与えるしあわせ」について。「絵本」は時にこども以上に、おとなにささる。「シンプル」に描かれる分「本質」が手に取りやすい形になっていることが多い。

そんな中でも、今のあなたに深くささるであろう一冊を紹介する。

この記事はこうまとめる。

・「与える」しあわせ【おすすめ絵本:大きな木】

・「大きな木」はしあわせだったのか

・「豊かさ」の範囲をどこに定めるか

・「無償の愛」のイメージとはすこし違う

わたしは元銀行員のサラリーマン投資家。

転職したり、ルーティンを磨いたり、、、毎日楽しくやっている。

最近「資産構築」に真面目に取り組んでいる。

すると不思議なことが起きてくる。

「お金」について考えていたはずが、いつの間にか「他者にどういう価値を与えられるか」なんてことを考え始め、ついには「人格」「しあわせ」についての話をしている。

なんとなく「自己啓発」の分野(お得意のな!!!!)と重なってきた。

それで本を読むこともあるのだけれど、時には「絵本」が「深くささる」という経験をする。

いろいろ難しく書かれるよりも、シンプルに本質だけ「ドーン」とぶつけられる感じがいい。

例えば「しあわせとは何か」

この問いは「どんな人生を生きるか」「どんな人になりたいか」を考える上でも重要。

こういったテーマは何冊かビジネス書を読むよりも、絵本から学んだほうが効果的かも。

この記事ではそんな絵本の中でも、衝撃を受けた一冊を紹介する。

『大きな木』という絵本。

英語のタイトルは『The Giving Tree』

ではどうぞ。

「与える」しあわせ【おすすめ絵本:大きな木】

 

おおきな木

本記事の内容

◎「与える」しあわせ【おすすめ絵本:大きな木】

◎「大きな木」はしあわせだったのか

◎「豊かさ」の範囲をどこに定めるか

◎「無償の愛」のイメージとはすこし違う

◎まとめ

「与える」しあわせ【おすすめ絵本:大きな木】

絵本の細かい内容に関しては割愛する。

(下の方にYouTubeでリンクを貼っておく。先に見るのでもいいかも。おすすめは英語のアニメーションバージョン)

ザクッと内容を書くとこんな感じ。

・「大きな木」と「少年」が登場する。

・「大きな木」は、常に「少年」の為に与え続ける。

・「大きな木」は、木の実、枝、幹まで「少年」に差し出す。

・「大きな木」は、身を削りながら「少年」に最後まで寄り添う。

・果たして本当に「大きな木」はうれしかったのか(問いかけ)

以上。

これだけでも、熱いものがこみ上げてくる(泣)

わたしに子どもができたら、ぜひ読み聞かせしたい。

(全然そんな予定も、見通しもないけどな!!!!←いきなりの感情の高ぶり)

「大きな木」はしあわせだったのか

「大きな木」は「少年」に与え続け、その都度「大きな木はうれしかった」という描写がある。

少し違和感を感じて、ふと考える。

なんで「与える」→「うれしい」ってロジックになるんだっけ?

なんとなくわかる気はするが、よくよく考えてみるとちょっと変だ。

多分「大きな木」はその答えを持っている。

そして、

はたして本当に「大きな木」はしあわせだったのか。

絵本の後半で、あなたに投げかけられる問い。

 

この絵本を開いた「おとな」のわたしは、じっくり考え始めた。

「・・・・・(よくわからんぞこれは、、、)」

「こども」向けの絵本だと思って、なめてかかってすみません。

おそらく、この答えには正解も不正解もない。

ただ、この問いにどう答えるかで、今、わたしやあなたが「しあわせ」をどうとらえているかに近づけそうではある。

考えを整理してみる。

「豊かさ」の範囲をどこに定めるか

ある考えに至った。

「豊かさ」の範囲をどこに定めるか。

これが「与える」→「うれしい」のロジックのポイントになる。

つまり「自分の取り分/相手の取り分」という世界観では「与える」→「うれしい」は成り立たない。

まずは「自分が与えれば、自分が損をする」という発想から抜け出すのだ。

おそらく「繁栄」や「成功」といった「豊かさ」の範囲を「自分個人」や「特定の組織/集団」に限定しつづけるなら、この本の言わんとするところ(「大きな木」の気持ち)の理解はできない。

「大きな木」は自分と他者の垣根を取っ払って、相手と向きあい続けた。

「大きな木」のしあわせは「少年」のしあわせと同居していた。

だから「与える」たび「大きな木」はうれしい気持ちになった。

「大きな木」からすれば「犠牲を払っている」なんて意識すらしていないのかも。

一方のわたしは普段、ほとんど無意識といえるうちに「自分の取り分」と「他者の取り分」を計算して生きていることに気づく。

なかなかエグい現実だ。

まだまだ「大きな木」の境地には足元にも及ばない。

この現実には落胆する。

ただ、せっかくこんな気づきを得られたのだから、ここから少しずつでも視点を変えてみる。

「無償の愛」のイメージとはすこし違う

『大きな木』のストーリーを「無償の愛」と表現する人も多い。

ただ、わたしはこの絵本に対し「無償の愛」のイメージとは、すこし違う印象を持っている。

「見返りを求めなかった」「対価を求めなかった」のはそのとおり。

ただし「大きな木」は与えるごとに、たしかな「しあわせ」を手にしていた。

これがわたしがこの絵本に対し「無償の愛」のイメージとは、少し違う印象を持っている理由。

「大きな木」が「自己犠牲的に与え続けた」という話ではなく、そこには「Win−Win」が実現している。

目を向けるべきは、その前提は「自分と他者の垣根を取っ払う」という世界観があるということ。

ここで少し考えて見てほしい。

あなたがこの絵本を他者に紹介するとすれば、どのような説明をするだろうか。

『大きな木』のストーリーをどう説明するかで、あなたが今持っている世界観がわかる。

・「与え続け、失い、最後は切り株になってしまった不幸な木の物語」と説明するか。

・「与え続け、豊かさを生み、切り株になっても与え続けた幸福な木の物語」と説明するか。

・もしくは「幸福な木と少年の物語」と説明できるかも。

あなたなら、この絵本をどのような説明をするだろうか。

まとめ

「与える」しあわせ【おすすめ絵本:大きな木】

◎「与える」しあわせ【おすすめ絵本:大きな木】

詳細は実際の「絵本」か「YouTube」でチェックして!(リンクは下に貼ってます!)

◎「大きな木」はしあわせだったのか

この問いと向き合うことで、あなたが今「しあわせ」をどうとらえているかがわかってくる

◎「豊かさ」の範囲をどこに定めるか

「与える」→「うれしい」のロジックのポイントを整理する

◎「無償の愛」のイメージとはすこし違う

「自己犠牲的」ではなく「Win−Win」が実現している

わたしも、誰かの犠牲に上に生かされていることに気付く。

今は「少年」かもしれない。

それでも、わたしもいつか「大きな木」の境地に至りたい。

「与えるかどうか」は、あなたの影響の範囲。

相手があなたに「与えてくれるかどうか」はわからない。

ただし、あなたが「与えるかどうか」は選択できる。

だから「与える」ことが、あなたがしあわせになるための具体的なアクションになりうる。

切り株になった「大きな木」が、そうおしえてくれてる。

そんな絵本です。

おおきな木

【YouTube 大きな木(The Giving Tree)英語バージョン(アニメーション/日本語字幕付き)】

【YouTube 大きな木 日本語バージョン(日本語版読み聞かせ)】

ではまた。

ピース。

 

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