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孫子の兵法とは その大原則【紹介:世界最高の人生戦略書 孫子】

2020年11月29日

ビジネス書の定番と言われる”孫子”

恥ずかしながら、
わたしもいまさら孫子に関する書籍を手にとった。

結論、めちゃめちゃ良かったので紹介する。

世界最高の人生戦略書 孫子

著者守谷洋

孫子の兵法とは その大原則【紹介:世界最高の人生戦略書 孫子】

・こんな方に読んでほしい
・本書の構成
・孫氏の兵法の大原則
・孫子が持っている視点
・まとめ

こんな方に読んでほしい

本書はどんな形であれ、
ビジネスに携わるあなたになら、
かならず響くところがある本だ。

その中でも特に
わたしと同じ30代前半くらいのあなた。

社会人経験が10年程度。

仕事を進める上でも、
中心となって戦略を練ったり、
重大な局面での判断するという機会も出てくる。

これまで培ってきたあなたの経験と感覚。

それで十分に戦ってきた。
少なからず自負もある。

それでも、まだまだ道半ば。

あなたの経験と感覚が、
通用しない瞬間がくるとしたら、
そこに備えておきたい。

その対応策の一つ。
「戦い方の定石としての"型"を身につけておくこと」

これまで培ってきたあなたの経験と感覚。

そこに
"戦い方の定石としての型"である"孫子の知恵"を加えてみる。

きっとこれまで以上に、
あなたの経験と感覚がいきてくる。

少しだけお付き合いいただきたい。

本書の構成

本書はこのような構成。

第1章 戦わずして勝つ
第2章 戦況を見極める
第3章 知略で優位に立つ
第4章 逆転を狙う
第5章 将たる者の心得

かなりシンプル。

各章のテーマごと、
孫氏の言葉がいくつか紹介される。
そこにエピソードを交えた解説、
という展開が繰り返される。

エピソードと解説は短く区切られ、
それぞれで完結している。

結論、
本書は頭から順に読んでいく必要がない。
"今のあなたに合う言葉だけを拾い読みする"

これをおすすめする。

ぜひ今のあなたにマッチする孫氏の言葉を見つけてほしい。

孫氏の兵法の大原則

本書の構成もさることながら、
孫氏の思想に触れて驚くのは、

"その思想がシンプルかつ直感的に理解しやすい"ことだ。

"兵法"とは文字通り、
"戦争も想定した、勝つための術"。

戦場で生き残るには、
"事前の備え"と"的確な判断"が不可欠。

"その思想自体がシンプルかつ直感的に理解しやすい"
ものでないと使えない。

逆にいえば、
これこそが孫氏が支持されている理由の一つ。

この”型”があなたの身を助ける瞬間が、
かならずやってくる。

ここで読み始める前に、
頭に入れておくと良い”孫氏の兵法”の概念を、

簡単に解説する。
”孫子の兵法”の大原則はこの二つ。

①戦わずして勝つ
②勝算なきは戦わず

①戦わずして勝つ

‘理想的な勝利は戦わずして勝つことであって、
王者の軍は決して傷つくことはないのだという。’

一時的に相手をねじ伏せたとしても、
こちらも痛手を負うのであれば、
長い目で見た時”本当の勝ち”とは言えない。

②勝算なきは戦わず

‘余裕をもった戦いをするためには、
しっかりした作戦計画と戦略方針をたててかかることがのぞまれる。’

常に勝算を手に行動することが必要で、
勝てないと見極めた相手とは、
けっして戦わない。

”自分の勝てない相手を知る”

これこそが生き残りに必要。
これこそが孫氏の真骨頂。

シンプルかつ直感的に理解できる。

本書では、
この二つの大原則を軸に、
"勝ちの条件"から"リーダーの心得"までが幅広く紹介される。

二つの大原則を頭に入れておけば、
本書のどこから拾い読みしても、
消化不良を防止できる。

孫子が持っている視点

"孫子が持っている視点"は、
即ビジネスに活用可能だ。

ここでは二つの視点について整理する。

まず一つ目は
「"勝つ"とはどのような状態のことか」という視点。

価値を生み出し続けるには、
"一時的に、自分だけが得をする"というのではいけない。
それでは結果として立ち消えになる。

己(あなた)と彼(敵、相手)とを想定し、
いかに傷つかず、傷つけずに、
主導権を握るのか。

この視点を持つと、
ビジネスであれば、
"より継続性のあるアプローチ"につながる。

そのために、
天地(運)の影響は認めながら、
勝率を上げるために備えていく。

それが「勝つべくして勝つ」につながる。

二つ目は
"状況"を見極める」という視点。

孫子の言葉で最も有名なのは、
「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず。」だろう。

ここでは、
己(あなた)と彼(敵、相手)の二者が想定されている。

しかし、
本書を読むと孫氏はある重要な要素も、
テーマとしているのがわかる。

それは、
"状況を見極め、主導権を握るために選択をする"
その重要性だ。

どのような場所を戦場と選ぶべきか。
どのような場所に城を構えるべきか。

戦場が、
平地なのか、山なのか、水場なのか、
これにより選択をする戦術は変わる。

もし平地に城を構えるなら、
打ってでやすい一方で、責められやすい。
もし山に城を構えるなら、
責められにくい一方で、打ってでにくい。

あなたと相手の関係と合わせ、
それぞれが置かれている状況を的確に把握する。

"その時"の状況全体をとらえ、
また"時間軸としての全体"(過去→現在→未来)を、
把握するように努める。

その上で、次の一手を選択してく。

この二つは、即ビジネスに活用可能な視点だ。
ぜひ参考にしたい。

今のわたしに刺さった孫子の言葉

最後に今のわたしに刺さった孫子の言葉を3つ。

・彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず。
→「勝てない相手はえらぶな」

・善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。故に善く戦う者の勝つや、智名なく、勇功なし。
→「勇猛果敢がよいとは限らない」

・兵を用うるの法は、国を全うするを上となし、国を破るはこれに次ぐ。
→「敵国を痛めつけずに勝つ」

解説の詳細は割愛。

ぜひあなたも本書を手にとっていただきたい。

まとめ

・こんな方に読んでほしい
 特に30代前半のビジネスパーソンは必読。

・本書の構成
 とてもシンプル。拾い読みで十分活用できる内容。

・孫氏の兵法の大原則
 ①戦わずして勝つ
 ②勝算なきは戦わず

・孫子が持っている視点
 「"勝つ"とはどのような状態のことか」
 「"状況"を見極める」

「孫正義やビル・ゲイツ、そして武田信玄も・・・」
なんていう上がりきったハードル。
それにもかかわらず、
期待値を軽く、
大きく超えて来たのが本書。

ぜひ、一読いただきたい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

ではまた。

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