・・・わかる。わかるぞ。弟よ。きっと誰もが通る道。まずはこの記事を読んで、ポイントを確認してみてくれ。
いつもどおり結論。
この「写真が暗くてなんにもうつってない」というときはこの順番で確認していく。
・レンズカバー
・F値(絞り)
・シャッタースピード
・ISO値
記載した順に確認すれば、少なくとも「写真が暗くて、何が写っているかわからない」ということはほぼなくせる。
なお、この記事で撮った写真をその場で確認可能な「デジタル一眼レフカメラ(もしくはミラーレスカメラ)」を持っている想定している。今からカメラを始める初心者で「フィルム一眼から入るという猛者」はそうそういないと思っている。ただ、そういう猛者も応用できる部分はあると思うので、とりあえず読み進めてみてほしい。
”偉そう”に語っているが、正直にいうと、わたしも最近一眼レフカメラデビューをしたばかりの「ぺーぺー中のぺーペー」だ。ただ、だからこそ「初心者の悩み」がわかる。
参考に私が最近撮った写真はこんな感じ。
"作品としてどうか"という評価はさておき、わかっていただきたいのは「これぐらいの写真なら、あなたも今日にでもとれる」ということだ。画角に被写体を収めて、明るさの調整をおこなうところまでであれば、すぐにできる。
この記事を読んだら、さっそくもう一度、写真をとりに出かけてみてはどうだろう。
Contents
写真が暗い時の対処法【一眼レフカメラ初心者向け】
本記事の内容
◎基礎理解が大切
◎この順で確認する
・レンズカバー
・F値(絞り)
・シャッタースピード
・ISO値
◎まとめ
基礎理解が大切
「また写真が暗くなってるじゃねーか」と悪態(あくたい)ついて、一眼レフを放り投げるのはもうやめにしよう。
「カメラの故障」を疑う前に確認をしておくべきことがある。
それはそんなに難しいことではない。
一眼レフカメラのおける「基礎知識」を整理していく。
まず「写真(景色)が暗い」ということは「とりこむ光がたりていない」ということだ。
もうすこしだけ手前から話をしよう。
このようにいえる。
・光をとり込めばとり込むほど、写真(景色)は明るくなり、全体として「白っぽい」写真が出来上がる。
・とり込む光が少なければ少ないほど、写真(景色)は暗くなり、全体として「黒っぽい」写真が出来上がる。
これはイメージがつくだろう。
では、できあがった写真が「暗い」ということであれば、写真に「うまく光をとり込めていない」要因を明らかにして対処をしていく。
その際の冒頭に書いたポイントで順にチェックをする。
レンズカバー、F値(絞り)、シャッタースピード、ISO値だ。
一眼レフカメラの基礎知識といえる。基礎理解が大切。
この順で確認する
「うまく光をとり込めていない」理由は、大抵の場合、このポイントを確認することで解消できるはず。
レンズカバー
「レンズにレンズカバーはついたままになっていませんか?」
景色を俯瞰して、被写体を選ぶ。
そして、被写体をカメラを構え、画角におさめる。
「・・・絞りも、シャッタースピードも調整したのに、真っ暗だ。なんでなん???」
なんのことはない。
レンズにレンズカバーをつけたままにしているのだ。
これ意外とやる(笑)
基本的に「写真を取らないときは、レンズカバーを極力つけることを習慣にする」のは、とてもよい心がけだ。
レンズにはすぐチリやゴミがつく。
それだけであればまだいいが、最悪レンズに「傷」がつくということもある。
それを防止してくれるのが「レンズカバー」だ。
ただ、写真を取るときには外し忘れがないように。
凡ミスで貴重なシャッターチャンスを逃してしまうと、精神的ダメージは意外と大きい。
カメラを構える前に、レンズカバーを外すことを忘れずに。
あと「電源は入ってますか?」「バッテリーは切れていませんか」も、念のため、加えておく(笑)
F値(絞り)
めでたくレンズカバーを外していることが確認できたら、次はF値を確認する。
「F値」は「絞り」とも呼ばれる。
かんたんにいうとF値(絞り)の機能を使って、レンズに取り込む光の量をコントロールする。
「絞り」と呼ばれるだけありこの機能の役割は「とりこむ光を絞る」ことだ。
「とりこむ光を絞れば絞るほど、写真(景色)は暗くなる」
「絞りが強くなる」ことは「F値の数値が大きくなる」なることで表現される。
例えばF値が「2.8」と「11」ならば、「11のほうがより絞りが強く、写真(景色)は暗くなる」
だから「暗い」と感じたら、F値が適正値になっているかを確認する。
あくまでも目安だが「野外」「昼間」という条件であれば、F値は「11」位で設定すると落ち着く場合が多い。
シャッタースピード
F値の確認とほぼ並行してシャッタースピードの確認と調整をすすめる。
「シャッタースピード」とは「シャッターが開いている時間の長さ」のこと。
これを調整して「どれだけの”時間”、目の前の風景を切り取るか」をきめる。
これを「どれだけの光をとり込むのか」という観点で整理をするこうなる。
シャッタースピードを長くすればするほど、とり込む光の総量が増える。
つまり、写真(景色)は明るくなり、全体として「白っぽい」写真が出来上がる。
逆に、シャッタースピードを短くすればするほど、とり込む光の総量が少なくなる。
つまり写真(景色)は暗くなり、全体として「黒っぽい」写真が出来上がる。
だから「暗い」と感じたら、F値の設定を確認した後、シャッタースピードを少しずつ長くするように調整をする。
「暗い(光が少ない)」シチューエーション、例えば「夜空をとる」なんてときは「シャッタースピード」は自然と長く設定することになる。
一方で「シャッタースピード」を長くする場合「手ブレしないように三脚を利用すること」や「被写体が動くことによる残像を計算にいれること」が必要になる。その点には気をつかう。
例えば「野外」「昼間」という条件で、F値を11に設定した場合。
1.0s(シャッタースピード1秒)だと「かなり明るい(白っぽい)」写真が撮れる。
その場合はシャッタースピードを1/2→1/4→1/8→1/10…というように調整しながら、丁度いい「明るさ」を探すといい。
ISO値
「F値」そして「シャッタースピード」を調整しても、まだ「暗い」もうちょっと「明るく」したい。
ということであれば、そこで「ISO値」を上げていく。
ISO値とは「光をとり込むセンサーの感度」の設定値。
「ISO値を上げる」ことで「光を受け止めるセンサーの感度ががる」
これで「F値」と「シャッタースピード」を変えずに、写真を明るくすることができる。
「F値」と「シャッタースピード」は「光の量」をコントロールする機能だったのに対して、「ISO値」は得た光をカメラの機能で「ぐっ」ともちあげる感じ。
まずは「F値とシャッタースピード」で調整。
さらに「もう少し明るさがほしい。。。」というときに「ISO値」で持ち上げる。
このような思考回路で、シチュエーションにあった「設定値」を決めていく。
まとめ
写真が暗い時の対処法【一眼レフカメラ初心者向け】
◎基礎理解が大切
・光をとり込めばとり込むほど、写真(景色)は明るくなり、全体として「白っぽい」写真が出来上がる。
・取り込む光が少なければ少ないほど、写真(景色)は暗くなり、全体として「黒っぽい」写真が出来上がる。
まずはここから。
◎この順で確認する
・レンズカバー
・F値(絞り)
・シャッタースピード
・ISO値
以上。
今日書いたくらいのことをおさえて基礎理解をしておく。
そうすれば「写真が暗すぎて、なにも写っていない、、、」なんてことは防げるはず。
ちょっとだけ分かると、すげー楽しくなるのが一眼レフ。基礎だけ頭にいれたら、あとは考えるというよりは、実際にカメラにさわりながらなじませていこう。
ではまた。