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写真が暗い時の対処法【一眼レフカメラ初心者向け】

2021年8月8日

弟君
とりあえず、一眼レフカメラを持って外に出てみた。シャッターを切ってみた。でも写真が暗くて、な~んもうつってないんだけど。なんなのこれ。

・・・わかる。わかるぞ。弟よ。きっと誰もが通る道。まずはこの記事を読んで、ポイントを確認してみてくれ。

いつもどおり結論。

この「写真が暗くてなんにもうつってない」というときはこの順番で確認していく。

・レンズカバー

・F値(絞り)

・シャッタースピード

・ISO値

記載した順に確認すれば、少なくとも「写真が暗くて、何が写っているかわからない」ということはほぼなくせる。

なお、この記事で撮った写真をその場で確認可能な「デジタル一眼レフカメラ(もしくはミラーレスカメラ)」を持っている想定している。今からカメラを始める初心者で「フィルム一眼から入るという猛者」はそうそういないと思っている。ただ、そういう猛者も応用できる部分はあると思うので、とりあえず読み進めてみてほしい。

”偉そう”に語っているが、正直にいうと、わたしも最近一眼レフカメラデビューをしたばかりの「ぺーぺー中のぺーペー」だ。ただ、だからこそ「初心者の悩み」がわかる。

参考に私が最近撮った写真はこんな感じ。

"作品としてどうか"という評価はさておき、わかっていただきたいのは「これぐらいの写真なら、あなたも今日にでもとれる」ということだ。画角に被写体を収めて、明るさの調整をおこなうところまでであれば、すぐにできる。

この記事を読んだら、さっそくもう一度、写真をとりに出かけてみてはどうだろう。

写真が暗い時の対処法【一眼レフカメラ初心者向け】

本記事の内容

◎基礎理解が大切

◎この順で確認する

・レンズカバー

・F値(絞り)

・シャッタースピード

・ISO値

◎まとめ

基礎理解が大切

「また写真が暗くなってるじゃねーか」と悪態(あくたい)ついて、一眼レフを放り投げるのはもうやめにしよう。

「カメラの故障」を疑う前に確認をしておくべきことがある。

それはそんなに難しいことではない。

一眼レフカメラのおける「基礎知識」を整理していく。

まず「写真(景色)が暗い」ということは「とりこむ光がたりていない」ということだ。

もうすこしだけ手前から話をしよう。

このようにいえる。

・光をとり込めばとり込むほど、写真(景色)は明るくなり、全体として「白っぽい」写真が出来上がる。

・とり込む光が少なければ少ないほど、写真(景色)は暗くなり、全体として「黒っぽい」写真が出来上がる。

これはイメージがつくだろう。

では、できあがった写真が「暗い」ということであれば、写真に「うまく光をとり込めていない」要因を明らかにして対処をしていく。

その際の冒頭に書いたポイントで順にチェックをする。

レンズカバー、F値(絞り)、シャッタースピード、ISO値だ。

一眼レフカメラの基礎知識といえる。基礎理解が大切。

この順で確認する

「うまく光をとり込めていない」理由は、大抵の場合、このポイントを確認することで解消できるはず。

レンズカバー

「レンズにレンズカバーはついたままになっていませんか?」

景色を俯瞰して、被写体を選ぶ。

そして、被写体をカメラを構え、画角におさめる。

「・・・絞りも、シャッタースピードも調整したのに、真っ暗だ。なんでなん???」

なんのことはない。

レンズにレンズカバーをつけたままにしているのだ。

これ意外とやる(笑)

基本的に「写真を取らないときは、レンズカバーを極力つけることを習慣にする」のは、とてもよい心がけだ。

レンズにはすぐチリやゴミがつく。

それだけであればまだいいが、最悪レンズに「傷」がつくということもある。

それを防止してくれるのが「レンズカバー」だ。

ただ、写真を取るときには外し忘れがないように。

凡ミスで貴重なシャッターチャンスを逃してしまうと、精神的ダメージは意外と大きい。

カメラを構える前に、レンズカバーを外すことを忘れずに。

あと「電源は入ってますか?」「バッテリーは切れていませんか」も、念のため、加えておく(笑)

F値(絞り)

めでたくレンズカバーを外していることが確認できたら、次はF値を確認する。

「F値」は「絞り」とも呼ばれる。

かんたんにいうとF値(絞り)の機能を使って、レンズに取り込む光の量をコントロールする。

「絞り」と呼ばれるだけありこの機能の役割は「とりこむ光を絞る」ことだ。

「とりこむ光を絞れば絞るほど、写真(景色)は暗くなる」

「絞りが強くなる」ことは「F値の数値が大きくなる」なることで表現される。

例えばF値が「2.8」と「11」ならば、「11のほうがより絞りが強く、写真(景色)は暗くなる」

だから「暗い」と感じたら、F値が適正値になっているかを確認する。

あくまでも目安だが「野外」「昼間」という条件であれば、F値は「11」位で設定すると落ち着く場合が多い。

シャッタースピード

F値の確認とほぼ並行してシャッタースピードの確認と調整をすすめる。

「シャッタースピード」とは「シャッターが開いている時間の長さ」のこと。

これを調整して「どれだけの”時間”、目の前の風景を切り取るか」をきめる。

これを「どれだけの光をとり込むのか」という観点で整理をするこうなる。

シャッタースピードを長くすればするほど、とり込む光の総量が増える。

つまり、写真(景色)は明るくなり、全体として「白っぽい」写真が出来上がる。

逆に、シャッタースピードを短くすればするほど、とり込む光の総量が少なくなる。

つまり写真(景色)は暗くなり、全体として「黒っぽい」写真が出来上がる。

だから「暗い」と感じたら、F値の設定を確認した後、シャッタースピードを少しずつ長くするように調整をする。

「暗い(光が少ない)」シチューエーション、例えば「夜空をとる」なんてときは「シャッタースピード」は自然と長く設定することになる。

一方で「シャッタースピード」を長くする場合「手ブレしないように三脚を利用すること」や「被写体が動くことによる残像を計算にいれること」が必要になる。その点には気をつかう。

例えば「野外」「昼間」という条件で、F値を11に設定した場合。

1.0s(シャッタースピード1秒)だと「かなり明るい(白っぽい)」写真が撮れる。

その場合はシャッタースピードを1/2→1/4→1/8→1/10…というように調整しながら、丁度いい「明るさ」を探すといい。

ISO値

「F値」そして「シャッタースピード」を調整しても、まだ「暗い」もうちょっと「明るく」したい。

ということであれば、そこで「ISO値」を上げていく。

ISO値とは「光をとり込むセンサーの感度」の設定値。

「ISO値を上げる」ことで「光を受け止めるセンサーの感度ががる」

これで「F値」と「シャッタースピード」を変えずに、写真を明るくすることができる。

「F値」と「シャッタースピード」は「光の量」をコントロールする機能だったのに対して、「ISO値」は得た光をカメラの機能で「ぐっ」ともちあげる感じ。

まずは「F値とシャッタースピード」で調整。

さらに「もう少し明るさがほしい。。。」というときに「ISO値」で持ち上げる。

このような思考回路で、シチュエーションにあった「設定値」を決めていく。

まとめ

写真が暗い時の対処法【一眼レフカメラ初心者向け】

◎基礎理解が大切

・光をとり込めばとり込むほど、写真(景色)は明るくなり、全体として「白っぽい」写真が出来上がる。

・取り込む光が少なければ少ないほど、写真(景色)は暗くなり、全体として「黒っぽい」写真が出来上がる。

まずはここから。

◎この順で確認する

・レンズカバー

・F値(絞り)

・シャッタースピード

・ISO値

以上。

今日書いたくらいのことをおさえて基礎理解をしておく。

そうすれば「写真が暗すぎて、なにも写っていない、、、」なんてことは防げるはず。

ちょっとだけ分かると、すげー楽しくなるのが一眼レフ。基礎だけ頭にいれたら、あとは考えるというよりは、実際にカメラにさわりながらなじませていこう。

ではまた。

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