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「進化」をビジネスに適用する【紹介:生物はなぜ死ぬのか】

2021年5月3日

「進化」「生物学」と聞いて「あんまり興味ないなぁ」と思わないでほしい。

この記事では「こんな⬇」あなた向けに一冊の本を紹介する。

弟君
・いまいち前に進んでいる感じがしない
・「生存戦略の正攻法」があるなら知りたい
・「ビジネス」に役立つなら話を聞いてもいいかな

・「進化って、ダーウィンのあれでしょ?」
・「人間の祖先は猿なんだっけ?」
・「進化」の初歩的な知識は学校で習ったかも
弟君(末っ子)
でも教科書に書いてあった「進化」と「あなた」の人生に何の関係が?

どうやらこれから何十年か経ったとこで、あなたの鼻が伸びてまるで手のように操れるようになったり、首が伸びたり、背中に羽が生えるということはおそらくなさそうだ。

「進化」と言われてもピント来ない。

わたしがこの本を手にとった理由も「なんとなく」だ。

「進化」に対して、今のあなたと同じようなイメージをもっていた。

しいていえば「宇宙」や「生命の起源」みたいなテーマは以前から好き。

空き時間を埋める程度の気持ちでこの本を手にとって、開く。そしてまもなく、あなたの持っている「進化」に対するイメージは大きく変わることになる。

キーワードは『生存戦略』

ではどうぞ。

(著者:小林武彦)

生物はなぜ死ぬのか

「進化」をビジネスに適用する【紹介:生物はなぜ死ぬのか】

・進化とはなにか【生存戦略の正攻法】

・紹介:生物はなぜ死ぬのか【ポジティブな感情】

・「進化」をビジネスに適用する【生存確率をあげる】

・まとめ

進化とはなにか【生存戦略の正攻法】

「進化とはなにか」

「なんとなくこんな感じ」というのは話ができそうだ。

学校でも習ったからね。

なんかのきっかけで「たんさいぼう生物」というのが生まれ、長い年月をかけていろいろ複雑なアレがあって、それが全体的にいい感じになって「わたしたち人間生まれた」ということだ。

その辺のもう少しだけ(?)詳しい話は、本書でわかりやすく説明されてる。こちらはぜあなたの「目」で確かめていただきたい(もちろん専門家に丸投げ!!!!)

あなたに感じていただきたいのは「生物の進化の過程」は、実生活仕事やビジネスに適用可能ということ。

一言でいうと「進化」とは「生存戦略の正攻法」

そりゃそうだ。

「生き残り」そして「繁栄」の歴史が「進化」そのもの。

今のあなたがいるのは、その歴史の最先端。

地球上で生きている生物。

それぞれに経緯はあるが「生き残り」であるといえる。

「偶然ここにいる」ではなく「ここにいる必然性がある」

例えば地上で生活している生物であれば地球の「重力」「大気のバランス」の中で当然のように生活が出来なければいけない。いろいろな条件により、ある種の「ふるい」がかかった結果として、今あなたは存在している。

「適用できない」=「生存出来ない」からだ。

普段、あなたが目にしている生物は「ふるい」にかけられた後の姿だ。

だから地球の歴史の中で「どれだけの種が脱落したのか」は、少し想像力を働かせる必要がある。

このことを意識させてくれるのが、この本。

読み終わったころには、視野が広がっているはず。

この機会に是非考えてほしい。

この本で特に面白いのが、生物学的にいえば「死」すらもひとつの「プログラム」だと理解出来ることだ。生物学的な「死」の意味付を知ることができる。いってしまうとそれも「種としての生存戦略の一部である」ということだ。

このことを知ると、不思議と「死」に対するネガティブな印象が少しだけ軽くなるような気がする。「生物はなぜ死ぬのか」という一見重たそうなテーマ。しかしあまり構えることなくこの本を手にとってほしい。

紹介:生物はなぜ死ぬのか【生存戦略とは?】

本書の構成はこの通り。

【目次】

はじめに

第1章 そもそも生物はなぜ誕生したのか

第2章 そもそも生物はなぜ絶滅するのか

第3章 そもそも生物はどのように死ぬのか

第4章 そもそもヒトはどのように死ぬのか

第5章 そもそも生物はなぜ死ぬのか

おわりに

後半の章に「死」というキーワードが入っていて「えっ」て感じがするかもしれないが、それぞれの章は「読みやすい」&「興味が湧く」ように設計されている。ご安心を。

こんなことに目を向けていく。たとえばこんなことだ。

・そもそも「宇宙」の始まりや「地球の存在の確率」

・「死」のメカニズムを分析したり「生命の連続性」

日常生活をしてると考えもしない、少し広く大きい視野で世界を眺めるきっかけを、この本はあなたに与えてくれる。

わたしはこの本からこんなことを学んだ。

✓「進化」とは「多様性」と「淘汰」の歴史

✓「多様性」を生み出すには「挑戦」が不可欠

✓「淘汰」とは取捨選択

「進化」とは「多様性」と「淘汰」の歴史

この本で「進化とは何か」を言語化できた。

「進化」とは「多様性」と「淘汰」の歴史

これが最も大きな収穫だった。

「進化」の歴史の「最先端」から振りかえると「その道は一本であった」というようにみえる。

つまり「Aという種族が、少しずつ形を変えて生き残ってきた」というふうに認識する。

これも間違いではないが、生物学的に言うと、このように表現できる。

「Aという種族、Bという種族、Cという種族、Dという種族、、、、がいた。結果として環境に適用したAという種族が残った」ということだ。

こう考えると少し「進化」に対するイメージが変わらないだろうか。

(わたしはかなり変わった)

「多様性」生み出すような力が働くこと、そして「淘汰」(環境適応したものが残る)が起きること。

これが「進化」の歴史だ。

生物が「生存確率」を上げるために繰り返してきたことだ。

「多様性」を生み出すには「挑戦」が不可欠

では「多様性」を生み出すには何が必要か。

つまるところ「挑戦」だ。

生物界でいえば、長い時間の中で生まれる「変異種」ということになる。

先ほどの種の例でいれば、

「Aという種族。変異によるA’‘という種族。変異によるA’‘‘という種族、、、が生まれる」

これが繰り替えされるといつの間にか、異なるAという種族、Bという種族、Cという種族が存在する状態になる。

そして、そこで「淘汰」が起きる。「環境に適用した」ものが残っていく。

この流れと「挑戦」により「多様性」を生む流れは、あなたの日常に適用できる。

あなたが「生き残りたい」「生存確率を上げたい」と考えているのであれば、まずは「挑戦」の試行回数を増やし、可能な限りの「多様性」を生み出すことこれが第一条件。

よくいう、まずは「打席に立つ回数をふやす」というやつ。

ここまでくると「進化」と「あなた」には「意外と関係があるかも?」と気づき始めたのではないだろうか。

「淘汰」とは「取捨選択」

「多様性」を手にしたらあとは「取捨選択」のフェーズ。

生物界でいえば「淘汰」だ。

当然、生物界のルールでは「環境に適用できない種」は、生き残ることができない。

あなたが暮らしている「日本」「人間社会」であれば、多少のことであればすぐに「命を落とす」という事態にはならない。そのような仕組みが確立されている。ただし、究極的には「環境に適用出来ない種」は生き残れないといえる。

「淘汰」は文字通り「自然なこと」だ。

これはうなずけるところではないだろうか。

例えば、企業世の中に「サービス」を生み出す。

そのサービスが時代にマッチしていなければ、自然とそのサービスはなくなっていく。

例えば個人で新しい「習慣」を身に着けようとする。

今の自分にとって続ける理由が見つけられれば、新しい試みは自然と習慣化され、生活の一部になる。一方「なんかしっくりこないな」と感じていて、無理に続けていても、こういうものはあまり長続きしないものだ。

つまり、これが「環境に適用出来ない種」と同じことだ。

「三日坊主」も良し悪し。このように「環境に適用出来ない種」をどれだけ取捨選択の過程で捨てていくのかが「生き残れるかどうか」に直結している。

「進化」をビジネスに適用する【生存確率をあげる】

「生存確率をあげる」にはどうするか。

どうやら生物学的にいう「進化」の過程を知ることは、ビジネスにも適用できそうだ。

改めて認識したことはこれだ。

・「挑戦」により可能な限り「多様性」を生み出す。これを最優先でやる。

・その中で「環境に合うもの」を残す。

これは、ビジネスで結果を出している多くの人が言っていることでもある。

試行回数を増やし、データを集める。

そして改善を行い、更に試行回数を増やす。

これを繰り返す。

シンプルだが、どうやらこの点に関しては「裏技」も「近道」も無いらしい。

「生物界の進化」と「あなたの人生のにおける進化」違いがあるとすれば、それは「時間軸のスケール」だ。

生物界のスケールは常に「数十億年以上」

人間一人のスケールは長く見積もっても「100年程度」

その分「多様性と取捨選択のサイクル」を「高速回転」をさせていく必要がある。

そのためには「時間の有限性」を知って「思考し、努力続ける」ことだ。

手を動かそう。

こうやって「進化」をビジネスに適用させ「生存確率をあげる」のだ。

まとめ

この記事ではこのような目次で、わたしが学んだことをまとめた。

・進化とはなにか【生存戦略の正攻法】

・紹介:生物はなぜ死ぬのか【生存戦略とは?】

・「進化」をビジネスに適用する【生存確率をあげる】

書いてみると「進化」とは「普遍的なテーマ」だということが、更によく理解出来た。

少しだけ視点を変えると、世界が広がることがある。

その意味でも、この一冊はおすすめ。ふだんビジネス書をたくさん読んでいる方にも、ささる部分が多いはず。

ぜひあなたの「生存戦略」の確認をしていただきたい。

ではまた。

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