・・・一眼レフカメラを手にしたら、まず撮りたいよな。「ボケ感のある写真」を。安心してくれ。何も難しいことはない。仕組みを理解したら、あとは実践でなんとかなる。
いつもどおり結論。
ここに書いているポイントを理解して、準備する。これで「ぼかし」を操れるようになる。
・F値(絞り)を下げる
・「自分」と「被写体」と「背景」の距離
・単焦点レンズを用意してみる
手もとに一眼レフカメラがあるなら、触りながら記事を眺めてほしい。そして実際に撮ってみる。
感覚をつかんだら、あとは微調整をしながら自分のイメージする「ぼかし」「ボケ感」の表現に近づけていく。
こんな記事を書いているけど、実は、わたしも最近一眼レフカメラデビューをしたばかりの「ビギナー」
だからこそ「初心者の悩み」がわかる。
参考にわたしが撮った写真を見てみてくれ。
作品としてどうかというのはさておき、これぐらいの写真であればいますぐとれる。
この記事を読んで、感覚をつかんでほしい。
Contents
背景ぼかし写真の撮影方法【一眼レフカメラ初心者】
本記事の内容
◎F値(絞り)を下げる
◎「自分」と「被写体」と「背景」の距離
◎単焦点レンズを用意してみる
◎まとめ
F値(絞り)を下げる
F値(絞り)を下げる。
最初にやるべきことはこれ。
この記事では「仕組みを理解する」「感覚をつかむ」ことを目的にする。
なのでF値は「最大限まで下げる」
すなわちF値をそのレンズで設定できる「一番小さい数字」にする。
ちなみに、このときカメラの撮影モードは「絞り優先モード」もしくは「マニュアルモード」にしておく。
これでF値を自分で設定できるようになる。
(「オートモード」だと、自分でF値を選択・設定することができない。カメラ側で自動選択されてしまう)
撮影モードの表記は、メーカーごとで少しちがう。「絞り優先モード」の表記は「Avモード」「Aモード」と表記されていることが多い。一方「マニュアルモード」はたいてい「Mモード」と表記されている。
とりあえず「F値を下げればいいんだな」と頭にいれておく。
ちなみに「F値を下げる」というのは「レンズで光をたくさん受けるように、なるべく入ってくる光を絞らない」ということ。
これを”絞り”の逆で「開放する」という。「F値を最大限まで下げた状態」を「全開放」と呼ぶ。
よく「レンズの持っている能力を最大限発揮させるには、全開放の一歩手前までにしとく」なんてこともいわれる。これも頭にはいれておこう。
とりあえずこの記事では感覚をつかむために「全開放(F値を最大限下げた状態)」からはじめることをおすすめする。
そこから調整をしていくと「ボケ感」を出す感覚がつかみやすい。
「自分」と「被写体」と「背景」の距離
「F値」の設定が出来たら、早速、身の回りの被写体で練習をしてみよう。
では「被写体」と「画角」を決めていく。
その時「ボケ感」を出すために、以下の”三者同士の距離(位置関係)”を意識する。
✓ 自分(カメラ)
✓ 被写体
✓ 背景
この三者同士の距離の関係性を整理しておくと「ボケ感を出したい時」だけではなく、逆に「ボケ感をおさえたい」というときでも活用できる知識になるので常に意識をしたい。
「背景ぼかし」いわゆる「ボケ感」を出すための”三者同士の距離(位置関係)”はこのポイントを意識する↓
・「自分(カメラ)」と「被写体」はなるべく近づける
・「被写体」と「背景」はなるべく遠ざける
とくに「被写体」と「背景」はなるべく遠ざけると強い「ボケ感」を出すことができる。
画角のとり方を工夫したり、可能な場合は被写体自体を動かすことで調整する。
とりあえず、ここまでの手順で何枚か写真を撮ってみてくれ。
F値を下げ、被写体と背景の距離を調整し、被写体にピントを合わせてシャッターをきる。
「ボケ感」を得るためのコツがわかってくるはず。
ちなみにカメラの撮影モードを「絞り優先モード」にしている場合は、F値以外の「明るさ」に関わる調整(この場合は主に「シャッタースピード」)はカメラが自動で行ってくれる。
「マニュアルモード」にしている場合は、主に「シャッタースピード」を操作して調整をしていく。
「F値」を上げると「光をたくさん取り込めるようになる」ため、写真が明るく(白く)なりすぎる(いわゆる「白飛び」)傾向がある。その時は「シャッタースピード」を「短く」しながら、写真がちょうどいい明るさになるよう調整をする。
「マニュアルモード」は慣れるまで少しだけ、時間がかかる。ただこれも何枚か撮っているうちに感覚がつかめてくる。
(個人的には、早いところ「マニュアルモード」の操作になれてしまうのが良いと考えている。やってみると思ったほど、難しい操作ではない)
単焦点レンズを用意してみる
ここまで説明したポイント↓
◎F値(絞り)を下げる
◎「自分」と「被写体」と「背景」の距離
をおさえてれば「背景ぼかし」「ボケ感」はなんなく操れるようになる。
この章はおまけ程度に読んでほしい。
「さらに、強いボケ感をだしたいな、、、」と思い始めたら「単焦点レンズを用意してみる」のが一案。
「単焦点レンズ」は「ズームレンズ」と対比されるレンズで「焦点距離が固定されているレンズ」のこと。
「単焦点レンズ」と「ズームレンズ」の機能や特性の比較は、ながくなるので、ここでは割愛(別記事書きます!)
ここでは「単焦点レンズ」であれば「開放時のF値が低く設定できるものが、ズームレンズと比較して安価に手に入る」ことを伝えたい。
例えば、わたしが持っている単焦点レンズは全開放(F値を最大限下げた状態)「2.8」となっている。これでもかなり「ボケ感」を強調した写真をとることができる。
もちろんズームレンズでも、全開放で「2.8」またそれ以上に低い設定ができるレンズはある。ただ、ズームレンズでそこまでF値が低く設定できるレンズは、つまるところ「めちゃ高額」になってくる。
「シチュエーションを見極め」て「財布と相談」しながら、レンズ選びをしていこう。
「さらに、強いボケ感をだしたいな、、、」となってきたら、F値の低い「単焦点レンズ」の用意を検討してはいかがだろうか。
(レンズ選びに関しては、また別の記事を書こうと思っている。ここではおまけ程度に)
まとめ
背景ぼかし写真の撮影方法【一眼レフカメラ初心者】
◎F値(絞り)を下げる
とりあえず感覚をつかむために「全開放(F値を最大限下げた状態)」からはじめてみる。
◎「自分」と「被写体」と「背景」の距離
とくに「被写体」と「背景」をなるべく遠ざけると強い「ボケ感」がでる。
◎単焦点レンズを用意してみる
「シチュエーション」を見極め「財布と相談」
イメージ通りに「背景ぼかし」ができるようになると「写真撮ってる感」が「ぐっ」とあがってくる。
シンプルにまた、写真をとるのが楽しくなる。
いろいろ試しながら、感覚をつかんでいこう。
ではまた。