・・・おっ!ついに「モカとは?」という壁にぶつかるようになったか!まずは安心してくれ。この記事を読み進めて、あと1~2分もすれば、それは壁でも何でもなかったことに気づくはず。さらに、ちょっと「ドヤれる」くらいのコーヒー雑学感もあるので「飲んだことあるよ!」というあなたにも、ぜひ読んでほしい。
では結論。
・「モカ」とは「コーヒー豆」の種類の一つ。
・「モカ」とは「イエメンの港の名前」に由来する。この港を経由して輸出される「コーヒー豆」が「モカ」と呼ばれるようになった歴史がある。
・味は、総じて「爽やかでフルーティー」
コーヒー豆の基本の「ブラジル」と「コロンビア」あたりをおさえたら、次におさえておきたいのがこの「モカ」だ。
とくに「もっと”フルーティー”なほうがいいな」と思い始めたあなたには、うってつけ。
ぜひこの「華やかなコーヒーの世界観」に浸ってほしい。
わたしはコーヒーを自分でドリップし始めるようになって数ヶ月。
とりあえず「手当たり次第」という感じでいろいろなコーヒー豆を試してきた。
そのなかでも、本格的にコーヒーと向き合う前と、大きく「コーヒーに対する印象」を変えてくれたのがこの「モカ」という種類の豆。
コーヒーの味というと「苦い」や「酸味」はすぐにイメージされる。
特に「酸味」について「さわやかさ」や「フルーティーさ」というを「バッキバッキ」に感じされてくれるのがモカという種類のコーヒー。
普段から「ブラジル」「コロンビア」などの超スタンダードなコーヒーをのみながら、気分に合わせて「モカ」を選べるようになると、コーヒーの楽しみ方がまた一つ”高次元”な世界に入る。
ぜひ、この世界観を体験してほしい。
Contents
モカとは?特徴とちょっと歴史【コーヒー豆の基本】
本記事の内容
◎まずは味の特徴
◎ちょっとだけ歴史を
◎「モカ」と「カフェモカ」の違い
◎まとめ
まずは味の特徴
まずはモカの味の特徴から。
そもそも「モカ」は産地としては「イエメン産」「エチオピア産」の豆の総称。
この産地の豆の味の特徴は、総じて「爽やかでフルーティ」
モカにも種類があるので、少しずつ個性があるものの「チョコレートのような力強い香り」と「フルーツのような爽やかで強い酸味」を感じる。
「ブラジル」や「コロンビア」といったスタンダードなコーヒーを飲みつつ、気分に合わせて「モカ」が持つ世界観を楽しんでいただきたい。
なかには「コーヒーの酸味」に対してネガティブな印象を持っている方がいると思う。
「深煎りにより引き出されるコクと苦味こそコーヒーの神髄だ」という方もいるはず。
つまるところコーヒーは「好み」の話。
ただ、強調していのは、モカ本来の「酸味」はレモンやライムのようなさわやかなもの。
口に残るようないやな酸味ではなく、程よいコクと甘味も感じられる。
コーヒーの豆の品質が悪かったり、時間が立つことで出てくる「酸味」とは全く別物。
この記事に出会ったのも何かの縁。
ぜひ「モカ」を飲む機会があれば、楽しんでいただきたい。
ちょっとだけ歴史を
ここまで何回か触れたが「モカ」とは「イエメン共和国」にある「港町のモカ」が名前の由来となっている。
モカ港は15世紀からコーヒー豆の輸出を始め、17世紀ごろにはコーヒー輸出産業の絶頂期を迎えた。
しかし18世紀「ペスト」の大流行で人口の半分が失われ、時を同じくして、コーヒー産業も衰退の一途をたどることなった。その後、各国の軍事介入やエチオピアが独自に港を開いたこともあり、コーヒーの輸出港としてのモカの立場は低下していく。
現在のモカ港は、コーヒー豆の輸出港としての機能はほぼなく、漁業や観光業などが主要産業になっている。
そして「モカというブランド」としての名前が残り「イエメン産」「エチオピア産」のコーヒー豆を現在でも「モカ」と呼ぶに至っている。
コーヒーは「国名」で呼ばれることが多い。
ただ「モカ」はすこし違う。
少し調べてみると「モカ」の名前の特徴の背景には、こんな歴史があった。
最近では、日本でも「エチオピア産」のコーヒー豆の知名度が上がっているので、「モカ」という言葉を使わずに単に「エチオピア」と呼ぶことも多くなって来ている。
「カフェ」や「コーヒーショップ」で「モカ」という文字を見た時「この豆の産地はどこかな」と考えながら、ニヤニヤしてほしい。
「モカ」と「カフェモカ」の違い
(ちょっと雑学的な話です)
「モカ」だけではなく「カフェモカ」という言葉もよく聞く。
「カフェモカ」についてググる。どうやらこんな感じ。
・抽出したエスプレッソコーヒーにチョコレートシロップとミルクを混ぜたドリンク。
・店によっては、ホイップクリームを絞り、さらにチョコレートソースかけたりする。
・「ドリンク」というよりも「スイーツ感覚」がある。
これが「カフェモカ」と呼ばれる飲みもの。
「モカ」と「カフェモカ」は全然別物ということになる。
それでも、まったく関係がないということでもない。
「カフェモカ」はアメリカで考案された飲み方。
当時は高価だった「モカコーヒー」の中に「チョコレートのような風味」があることを感じたアメリカ人が、普通のコーヒーにチョコレートを加えてモカコーヒーっぽくして飲むようになったことが由来とされている。
つまり「カフェモカ」は「モカコーヒー」を模してつくられたということになる。
雑学として面白い。
もしコーヒー雑談中に、タイミングがあれば披露して、ニヤニヤしてみては。
まとめ
モカとは?特徴とちょっと歴史【コーヒー豆の基本】
◎まずは味の特徴
総じて「爽やかでフルーティ」
個性もあるが「チョコレートのような力強い香り」や「フルーツのような爽やかで強い酸味」を感じる。
◎ちょっとだけ歴史を
「モカ」とは「イエメン共和国」にある「港町のモカ」が名前の由来。
「モカというブランド」としての名前が残り「イエメン産」「エチオピア産」のコーヒー豆を現在でも「モカ」と呼んでいる。
◎「モカ」と「カフェモカ」の違い
「カフェモカ」は当時、高価だった「モカコーヒー」を模してアメリカでつくられた(雑学感)
「もっと”フルーティー”なほうがいいな」と思い始めたあなたには、ぜひ「モカ」がもつ「華やかなコーヒーの世界観」に浸ってほしい。
気分に合わせて「モカ」を選べるようになると、コーヒーの楽しみ方の幅が広がる。
とりあえず一杯キメよう。
ではまた。