・・・「サウナのマナー」というと、確かにハードルが上がる気がするな。まあでも、一度この記事を読めば、なにも案ずることはない。いってしまうと、どれも「当たり前のこと」だ。大切なのは「他者に対する思いやりの心」これを持っていれば、何も心配することはない。
いつもどおり結論。
・大切なのは「他者に対する思いやりの心」
・マナーと言ってもどれも「当たり前」のこと
・いくつかのポイントだけおされば、自分も他者も、しっかり気持ちよく「ととのう」ことができる。
わたしは「サウナ・スパ健康アドバイザー(厚生労働省後援)」として「サウナ」の素晴らしさを伝えている。
週に数回「サウナ」と「水風呂」で「ととのう」のが習慣。
とはいえ、わたしはいわゆる「サウナブーム」に乗っかって、サウナをたしなみ始めた「にわか」
先日「サウナブーム」をネットで調べていたら、
『昔からサウナに通っている人にしたら、「サウナブーム」はどちらかというと迷惑。マナーが悪い人もいて、結果として満足度がさがる』
・・・というような記事やコメントを見かけた。
一方で『自称サウナー的存在の人が、謎の常識でマウントをとって来た!!!!』的なことも起きているらしい(まあ、もしこの手のことに遭遇しても基本無視でいい)
ただ、どうやらマナーを知らない一部の利用者が増えて、満足度が下がるということは実際におきているようだ。
せっかくなら、自分も他者も、気持ちよくすごしたい。
あまりむずかしく考えず、記事をよんだら、早速サウナに出かけよう。
しっかり、ととのっていただけると幸い。
Contents
サウナのマナー【初心者向けというか全人類向け】
本記事の内容
◎「他者に対する思いやりの心」
◎サウナ室へ行く前のマナー
◎サウナ室でのマナー
◎水風呂に入る時のマナー
◎外気浴でのマナー
◎まとめ
他者に対する思いやりの心
まず一番大切なのは「他者に対するおもいやりの心」だ。
これは「プロサウナー」も「サウナ初心者」も「にわかサウナー」も関係がない。
「全人類」に共通していえることだ。
何やら、こむずかしそうな話になってきたが、話は超絶シンプルだ。
「サウナ」や「銭湯」では限られた空間をあなた以外の他者と共有することになる。
お互いが「気持ちよく」過ごせるよう心がけよう。
とはいえ「一般的なサウナのマナー」を知っておくと「どのようなことが周囲の人が不快に思うだろうか」と考えやすい。
ポイントを絞って書くので、ぜひ参考にしてほしい。
ただ最初に書いたように、一番大切なのは「他者に対するおもいやりの心」
逆にいうと「ここに書いてあるポイントだけやっていればいい」というわけでもない。
いつでも「おもいやりの心」を忘れないようにしたい(なんか熱くなってきた。サウナだけにな!)
サウナ室へ行く前のマナー
洗髪と洗体
正直、これをぶっとばす人はいないと思う。
もし、これをぶっとばしている人がいるとししても、大丈夫。
過去は変えられないけど、未来は変えられる(なにこれ)
過ぎてしまったことはしょうがない(めちゃめちゃいう!!!!)
今後はしっかり体と髪を洗うのだ。
そしてしっかり「ととのう」のだ。
基本的な考え方は、銭湯でもよく言われる「湯船に入る前にまず体をしっかり洗う」のと同じ。
「サウナ室」をきれいに保つという意味で、しっかり洗うように。
そもそもサウナ室には「おじさん」がいっぱいいる。
それも「きたないおじさん」がいっぱいいると想像したら・・・それは「この世の終わり」だ。
自分を含め「きれいなおじさん」になることが最低条件だ(なんだこれ)
サウナー用語では「清める」といったりもする。
あと洗髪と洗体には、マナー以外の目的もある。
体の表面の汚れや皮脂を落とすことで「体の表面をおおうフタ」が、はがれる。
つまり、体がスムーズに汗をかきやすい状態になる。
いい汗を流すためにも、しっかり洗おう。
体についた水滴をしっかり拭き取る
「清め」が終わったら、いよいよサウナ室に向かう。
その前にやるべきことがあと一つある。
それは、絞ったタオルで体についた水滴をしっかり拭き取ること。
もちろん、まずは「必要以上にサウナ室で水滴を落とさないという周囲への配慮」がある。
ただそれ以上に、水滴をしっかり拭き取ることには、サウナ室で効果的に体を温めやすくする意味がある。
ビチョビチョのまま入るとサウナの熱が、水滴を蒸発させるのに使われてしまう。
これは同時に「体を冷やす効果(気化熱という)」もあるため、せっかくサウナにはいっているのに、その効果が下がることになる。
覚えておくといい。
『ビチョビチョのおじさんは温まるまで時間がかかる』(別におじさんにかぎらないな!)
あと、体を拭いてからサウナ室に入ると「どれだけ汗が出ているか」もわかるので、サウナの効果をはかる一つの判断材料になる。
サウナ室でのマナー
ドアの開け閉めは「静かに」「小さく」
サウナ室は常に人が出入りする。
ドアの開け閉めと人の出入りで、サウナ室の温度がかなり下がることは理解しておく。
ドアの開け閉めは「静かに」「小さく」スムーズにする。
他の利用者がいるので、必要以上の音を立てないように気をつける。ライク・ア・ニンジャ
シンプルな気づかい。
よくある銭湯のサウナなど、比較的に狭いところでは数秒ドアを開けっ放しにしただけで、サウナ室全体の温度が下がってしまう。
出入りの際には「しっかりドアを閉める」「ドアがしまったか確認する」ことも忘れずに。
タオルをしぼらない
サウナ室で「自分の汗がしみこんだタオルを自慢気に絞っている人」がいたりする。
これはシンプルに気持ちがわるい。
わたしは男用のサウナに入ることが多い(あたりまえだ!)
それも周囲はだいたいおじさんだ(そりゃそうだ!)
「おじさんの汗」というのは、それだけで取り扱い注意だ。
そのことを認識した上で、みんなで気持ちよく利用できるようにしていこう。
「からだをこすって汗を飛ばしているおじさん」も見かけるが、これも気持ちがわるいのでやめてくれ。
おじさん同士協力して、気持ちいい空間を作ろう。
大声での会話は控える
ここでフィンランドに伝わるサウナのことわざを書いておく。
『 サウナにいる時は教会の中でのように静かにせよ』
ある意味、このことわざにすべて詰まっている。
こころを”鎮めて”しっかり自分と向き合う時間にしよう。
水風呂に入る時のマナー
汗をながしてから入る
ここまで読んで頂いたあなたなら、もう書く必要もないかと思っている。
水風呂に入る前には「汗をながしてから入る」
わたしは水風呂の脇で、桶を浸かって汗を流すことが多い。
その他にもシャワーで流したり、温かい湯船のお湯で汗を流し、水風呂に入るスタイルもある。
汗だくのまま水風呂に入ることは「汗流しカット」と呼ばれ、サウナ界では”重大なマナー違反”の一つとされている。
先客がいる場合なるべる「そっと」
そもそも「水風呂」は心臓に負担をかけないようにという意味でも「そっと」入るというのが推奨される。
(一気にズボンといくスタイルもあるが、周囲への配慮を忘れずに)
それと、先客がいる場合は特になるべる「そっと」入るように心がける。
その理由を理解するには「羽衣(サウナ用語の一つ)」という現象を頭にいれておく。
「羽衣(はごろも)」とは・・・
サウナで体を温めたあと、水風呂に浸かるとはじめは冷たさを感じる。
それが「じっと」して数十秒立つと、体温で温められた水の膜が体を包む状態になる。
これを「羽衣」もしくは「温度の羽衣」と呼ぶ。
この「羽衣」は、ただの水の膜。
つまり、すごく繊細だ。
少しの波、水の動きで「羽衣」はこわれてしまう。
先客が水風呂で「羽衣」状態を楽しんでいる場合、特に注意をしたい。
極力「そっと」入ることを心がける。
先客がいる場合は、小さい声で「失礼しまs...」と言ったりもする(笑)
場合によっては、水風呂に入るタイミング自体をずらしすことも検討する。
例えばサウナ室にいる時点から「(今、サウナ室から人が出たから、あと1〜2分ぐらい待ってから出ることにしよう)」なんてことを考えていたりする。
こんな感じで「ととのう」
あとちなみに「水風呂に頭まで潜っていいか」は、その施設のルールにもよるので、事前に確認して楽しんで。
外気浴でのマナー
イスにかけ湯をする
「サウナ」と「水風呂」をへて、いよいよ「外気浴」
「外気浴」はメインディッシュとも言われることもある。
ここまでくれば、まさか「大声で話をする」人はいないはず。
存分に「ディープリラックス効果」や、その「トリップ感」を堪能してほしい。
スペースやイス(例の白い椅子は『ととのいのイス』と呼ばれる)の数が限られているので、それこそ譲り合いの心を持って。
しっかり「ととのう」時間を堪能したあと、使用後はイスにかけ湯をしよう。
お互い気持ちよく利用できるように配慮しよう。
まとめ
サウナのマナー【初心者向けというか全人類向け】
◎「他者に対する思いやりの心」
これは「プロサウナー」も「サウナ初心者」も「にわかサウナー」も関係がない。
「全人類」に共通していえることだ。
◎サウナ室へ行く前のマナー
・洗髪と洗体
・体についた水滴をしっかり拭き取る
◎サウナ室でのマナー
・ドアの開け閉めは「静かに」「小さく」
・タオルをしぼらない
◎水風呂に入る時のマナー
・汗をながしてから入る
・先客がいる場合なるべる「そっと」
◎外気浴でのマナー
・イスにかけ湯をする
紹介したマナーや他者への配慮は、結果として、お互いが気持ちのよい空間づくりにつながる。
とはいえ、どれもいってみると「当たり前」のことばかりなので、むずかしく考えすぎることはない。
最高に「ととのう」ために「思いやりの心」を大切にしよう。
こうやって、おじさん同士(最近はそうでもなくなって来てるね!)が協力して最高の空間を作っていく。
これが「サウナ」のだいご味のひとつ(←本当か!)
これが「全人類」に広がっていけば、世界は少しずつだけど、平和になっていく。
一人ひとりできることから始めよう。
そうだ「サウナ」が「世界平和につながっている」(←ついに、何言い始めた?)
「プロサウナー」も「サウナ初心者」も「にわかサウナー」も。
「おじさん」も「notおじさん」も。
ピース。
ではまた。