・・・よし、次は「グァテマラ」について書く。サードウェーブコーヒー(←今度、ちゃんと解説する!)としても人気。個性的なコーヒー豆のひとつ。
では結論。
・「グァテマラ共和国」は中央アメリカ北部を代表するコーヒー産地。
・一言でいうと「複雑な味を楽しめる」フルーティーな酸味と花のような香りも持つ一方、深いコクと重めのボディでチョコレートやナッツのような甘み感じる。ブレンドのベースにも使われる。
・”サードウェーブ”というキーワードは「グァテマラ」抜きでは語れない。
最近のコーヒー界でも個性が光る豆が「グァテマラ」
実際、コーヒー豆やその産地としても話題になることが多い。
わたしも先日立ち寄ったスペシャリティーコーヒの専門店で、迷ったあげく「グァテマラ」を注文した。
不思議な魅力があるといわれる「グァテマラ」
正直、いくら文章で説明するよりも「まずは一回飲んでみて」という感じではある。
ただ、この記事で少しでも興味をもってもらえれば嬉しい。
Contents
グァテマラの特徴【コーヒー豆の基本】
本記事の内容
◎グァテマラの味の特徴「複雑な味」
◎グァテマラの風土と豆の精製方法
◎グァテマラとサードウェーブ
◎まとめ
グァテマラの味の特徴
グァテマラコーヒーの味を一言で表現すると「複雑」
・フルーティーな酸味と花のような香りが特徴。
・深いコク、重めのボディでチョコレートやナッツのような甘み感じる。
・一口に「グァテマラ」と言っても、栽培地域による味の多様性がある。
このように「複雑な味を楽しめるグァテマラ」は、日本では昔から根強い人気がある。
時折「複雑」や「個性的」であるという味の印象から「グァテマラ好きには『血液型B型』が多い」なんて言われたりもする。
個人的には「血液型」と「性格」「趣味趣向」をあまり結びつけて考えることは少ない。
ただ、わたしは「B型」かつ「グァテマラ好き」なので、少なくともこの条件に合致している。
「あなた」もしくは「あなたの周囲」を見渡してみて「グァテマラ好き」な人は何型だろうか。
もちろん焙煎具合による味の違いも楽しめる。
シャープな酸味とほんのり苦味を楽しむは「ミディアムロースト〜シティロースト」がおすすめ。
苦味とコクを楽しむには「シティロースト」がおすすめ。
フルシティロースト以上の焙煎具体となると、苦味とコク一層際立ってくるので、アイスコーヒーやミルクを入れて飲むのに適した味になる。
「複雑」な味を、焙煎具合の変化とともに楽しめるので、バリエーションは広がる。
グァテマラの風土と豆の精製方法
グァテマラ(正式には『グァテマラ共和国』)はこんな国
英語表記では『Republic of Guatemala』
カタカナでは「グァテマラ」「グアテマラ」「ガテマラ」、、、と表記される。
結論、外国語発音なのでどれも正しい。
「グアテマラ」と表記されることも多いが、この前立ち寄ったコーヒーショップでは「グァテマラ」と表記されていた。
というわけで、この記事では「グァテマラ」を採用してます!
首都:グァテマラ市
言語:スペイン語(公用語)、その他に22のマヤ系言語等あり
民族:マヤ系先住民、メスティソ(欧州系と先住民の混血)、欧州系、その他(ガリフナ族、シンカ族等)
宗教:主にキリスト教(カトリック及びプロテスタント)
面積:10.9万km2(北海道と四国を合わせた広さよりやや大きい)
人口:1,660万人(2019年世界銀行(推定))
グァテマラの気候
グァテマラは国土の約70%が火山に囲まれた山岳地帯。亜熱帯気候。
寒暖差が大きく雨量が豊富で、火山灰の土壌であるなどコーヒーを栽培するのに適した環境。
コーヒー生産量は世界11位(一般社団法人全日本コーヒー協会「コーヒー関係統計」2019年10月)と中米を代表する生産国。
グァテマラの中でも「アンティグア」と呼ばれる地域の豆が、特に上質であると言われる。
ウォッシュド(精製方法)
グァテマラのコーヒーの95%は「ウォッシュド」で精製されている。
ちなみに「ウォッシュド」とは、水洗い処理のこと。
文字通り水で洗って、コーヒーの実から種を取り出す方法(他の記事でも書いたので復習!)
ザクッと手順はこの通り。
(1)コーヒーチェリーの皮をはぐ
(2)水をためたタンクで数時間から数十時間発酵させる
(3)洗い流す
(4)乾燥させる
コーヒーチェリーの果実部分を洗い流すことで発酵による風味生成が少なく、果実味のある酸味がシャープに出せる。
「重いボディ」といえば「グァテマラ」より「ブラジル」を連想しやすい。
このウォッシュド製法が「グァテマラ」の個性である「重いボディ」と「華やかな酸味」の同居という、「ブラジル」とも一味違う個性を出している。
グァテマラとサードウェーブ
サードサードウェーブは「ケニア編」でもカンタンに説明しているので、お時間があるときにどうぞ。
つまるところサードウェーブとは
『コーヒーを飲む「体験」を重視する哲学。
目の前にあるコーヒー豆のストーリー(どの農場で作られて、どのように一杯のコーヒーになったのか)を知り、単に「飲む」だけでなく「楽しむ」という「体験」に変えていく』
ということ。
そこで「コーヒー豆本来の個性」が重視される。
「シングルオリジン」「浅煎り」というキーワードがサードウェーブ重要になる。
そういった背景と見事にマッチしたのが「複雑な味を楽しめるグァテマラ」
・フルーティーな酸味と花のような香りが特徴。
・深いコク、重めのボディでチョコレートやナッツのような甘み感じる。
・一口に「グァテマラ」と言っても、栽培地域による味の多様性がある。
まさにサードウェーブを代表するコーヒーといえる。
まとめ
グァテマラの特徴【コーヒー豆の基本】
◎グァテマラの味の特徴「複雑な味」
一言で表現すると「複雑」
「フルーティーな酸味と花のような香り」と「深いコク、重めのボディでチョコレートやナッツのような甘み」
◎グァテマラの風土と豆の精製方法
火山に囲まれた山岳地帯が「コーヒーの栽培に適した気候」となっている。
「ウォッシュド」精製された豆が「グァテマラ」の味の特徴を作り出している。
◎グァテマラとサードウェーブ
『コーヒーを飲む「体験」を重視する哲学』サードウェーブの背景と見事にマッチしたのが「複雑な味を楽しめるグァテマラ」
次回コーヒーショップに立ち寄ったらぜひ「グァテマラ」を検討してほしい。
「B型」のあなたも「そうではない」あなたも。
この「複雑な味」とともに、サードウェーブの波を感じてほしい。
とりあえず一杯キメよう。
ではまた。